本選結果

【 第三回 JBCC 本選結果のご報告 】

本年も多くの方々に参加をしていただきました。

受賞チームのご紹介

優勝

所属:神戸大学大学院

代表者:亀元 護

メンバー:永川智也・岡本 哲也・辻 武史

準優勝

所属:グロービス経営大学院

代表者:多田 健太郎

メンバー:岡山 俊康・西尾圭司

Harvard Business Review 賞

所属:早稲田ビジネススクール

代表者:大田幸嗣

メンバー:田中良治郎・浜崎堅一・遠藤加奈子

リアリティ 賞

所属:グロービス経営大学院

代表者:柴田達真

メンバー:村越岳・齋藤眞一朗・上山修士郎

審査員 講評

最後に、審査員から講評を頂戴致しましたので、その一部をご紹介させていただきます。

詳しい講評の内容につきましては、Ustream( http://www.ustream.tv/recorded/24320562 )をご視聴ください。

経済産業省                          産業再生課長                         吉本 豊 様

「ターンアラウンド」というテーマは、ビジネススクールで学ぶあらゆるスキルを必要とするものであります。背伸びをした課題設定であると感じたものの、クオリティの高い分析を見せていただきました。

日本の問題の縮図のようなケース

日本のものづくり企業を含めた、日本の産業界が直面している課題が詰め込まれたケースであった。ケース課題には、様々なオプションが考えられ一つの答えがある訳ではありません。

今ほどトップマネジメントが問われているときはありません。戦略を自分なりに選びリーダーシップをとっていかなくてはならないと考えます。

経営人材の必要性が叫ばれる昨今

日本の経営力に関して、プロの経営人材の必要性が高いときであります。ビジネススクールで学び、こうして社長の視点に立って課題に取り組める人材が育っていることを心の底から心強く感じた次第でございます。若い人たちに経験や知識を活かしてもらいたいです。

日本ターンアラウンド・マネジメント協会          理事長                             許斐 義信 様

皆様の熱心な挑戦に敬意を表します。どの分析も会社の経営的困難性に関する視点や経営分析からみた改善方向については改めて評論する必要はありません。しかし国際事業のケースでもあり、その為に、分析する為に必要な資料やデータが記載されていないものが多々ありますので、ある種の仮説を置いて回答案を検討する必要があり、仮説の置き方により具体的提案に関する視点が異なっていたように思います。

「落第はない」が「卒業できるのも無い」

連結決算をベースにしてグループとして財政状態の分析や改善点を議論するのは良いのですが、資金繰りの視点から「早々と資金繰り問題がでる」と、多くのチームが提案していた件です。親子共国内法人であっても、親会社は子会社が破綻してもすぐに破綻する訳ではありません。また逆に子会社が破綻しても親会社が直ぐに破綻はしません。まして、本ケースは海外子会社の経営危機のケースでしたので尚更です。つまり連結決算をベースに資金繰りを考えるのは、実態とは乖離していたと判断しています。

日本ターンアラウンド・マネジメント協会          役員                              日比 将博 様

非常にレベルの高いプレゼンでした。予選から関わっていたが、ケースを読んだ段階では、さほど選択肢はないのではないかと思いました。というのは、自動車部品メーカーの場合、自動車メーカー側の意向が深く関わるためです。子会社だけの意向では判断できないことが多くあるため、そこをどこまで踏まえて分析できているのかについては、明確に述べられていなかったと感じます。

上位チームは、危機回避・短期長期の計画性について上手く纏められていたのではないかと思います。

中小企業の実情

中小企業において、戦略の選択肢は限られており非常に厳しい中で経営に取り組んでいるのが実情です。資金調達に関しては、借金は将来の利益であり、借金があること事態は悪いことではありません。資金繰りが緻密に分析されているチームは素晴らしいと感じました。

国内メーカーの場合、ものをつくるところにこだわってしまいがちで、営業力が弱いことが一つの課題。その辺りにも触れていると良かったかと思います。

株式会社経営共創基盤代表取締役          CEO                              冨山 和彦 様

JBCC(ケースコンペ)は年々レベルが上がっています。その一方、現実的に対応していくためには、緊急時の対応・長期的な戦略において何をやって何をやらないかが重要です。

「何を捨てるか」が隠された大きなテーマ

「捨てる」のは簡単ではなく、むしろ捨てることの方が様々なリスクやコストがかかってきます。現実社会でこういったビジネスに直面したとき、リアルな問題解決ができることでr、同時によりイノベーティブなものになると思います。

よりイノベーティブで革新的な解とリアリティとは同じ行為に思ってもらいたいです。

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